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トークメンバー



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01.タンク制作におけるそれぞれの役割と関わりは?
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まず、私たち「設計担当」と青木さんの所属する「製造部」の関わりは、図面を作成する前の段階から。
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実際に作れないものを設計しても意味がないですからね。「製造部」と「設計担当」が話し合い、必要な要素を織り込んだ図面を「設計担当」側で発行し、「製造部」が受け取って、製作に入るという流れです。
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井田さんが所属する「購買部」に対しては、「営業部」から届いた製造命令書やお客様の仕様書をもとにお客様と打ち合わせ、必要となる材料や部品を決定した後に仕様書を渡し、購入を依頼します。
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「購買部」と「製造部」の関わりの有無は、「設計担当」の依頼次第で決まります。「設計担当」から指示を受けて工場で加工する材料(鋼板など)を購入して「製造部」に送り、バルブや計器類などの計測器の多くは直接(現場へ)届けています。
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02.部署の連携を通じて成し得たこと、感じたことは?
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「営業担当」と一緒に建設現場に伺う機会がありますので、その場で出た要望に対して適切な物品の調達を行い、評価された瞬間は「購買担当」冥利に尽きますね。
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私たちも現場調査の時に現場監督と補修内容を詰めて図面を作成することがあるのですが、何事もなく工事が完了した時にはより達成感を覚えます。
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稀ですが、私も出先の工場で突然イレギュラーな追加対応や変更を求められることがあります。そんな時は「設計担当」や「購買部」の持つ情報やノウハウに助けられていますし、最近はこのような会社全体で対応する場面が増えている気がしますね。
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「購買部」は「設計担当」や「営業担当」から依頼を受け、「製造部」や現場に納品する中間的な立ち位置にいますので、特に全部署の繋がりを感じやすいです。
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03.石井鐡工所にしかない強みとは?
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社内的にはどの部署とも連携できるところが強みです。不明点や不安なことは即座に連絡、相談ができる距離感なので、業務の進行もスムーズです。また、この背景が支えとなり、入社後、早い段階で責任ある仕事を任せてもらえます。
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確かに。日に日に顔見知りの社員も増えますし、どんどん仕事がやりやすくなりますよね。新人研修では全部署の仕事を経験でき、相手の事情をなんとなく理解して関われるので、社員同士や部署間の関係性も良好です。
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対外的には「一貫製作」に強みを感じますよね。複数で分散、連携している会社の話と比べれば、品質と効率に与えるメリットは明らか。この一連の流れを風通しの良い環境で見渡すことで、製品に自信を持てます。
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「一貫製作」ですから、反省点や改善点も全て自社で解決できますし。また、数多くの製品の一つとしてタンク製作を担う企業も多い中、タンクに特化する当社は、狭く深く、技術を高められている方だと思いますね。
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あと、創業120年以上という長い歴史にも、優位性を感じますね。業界的、世間的に信用されている会社の一員であることも、誇れる要素だと思います。
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04.現在と未来の「価値提供」に際して
気をつけていることは?-
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「購買部」が購入する材料や部品の多くは工場や現場で組み立てられ、お客様に届けられます。ですので、設計段階で求められる品質や仕様に見合う品物選びと納期を見越した発注の計画を強く意識していますね。
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私は「指示通り」は当然として、製品の質や現場の生産性を向上させる「付加価値」も意識しながら、業務に臨むようにしています。
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「設計担当」としても、現場の負担が軽減できる設計を意識していますよ。
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当社のお客様は石油会社や石油化学会社などエネルギーに関連する企業です。今最も求められている環境への取り組みに応じたタンクの提供が必要となりますが、「購買部」としては、環境に配慮した鋼材や部品選びで「付加価値」を提案したいですね。
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液化二酸化炭素やアンモニアを貯蔵するタンクが増えると聞いています。私もより難しくなる条件に応じながら、新しいタンクの設計に携わっていけたらと考えています。
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新しいタンクを作りたいという企業の声は耳にします。今後は規模が大きいもの、基数が多いものへの対応が求められ、時間も、人も、設備も、仕事も、必要とされるものが変わって来ると思いますので、現場としても気を引き締めたいところです。
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05.未来の後輩たちに伝えたいことは?
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当社での仕事、役割には面白みが詰まっています。エネルギーを支える社会の「縁の下の力持ち」として、世界のインフラに携わっていますので、「色々な経験をしてみたい!」という方には、是非来てほしいですね。
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私は育休から復帰して間もないのですが、産休前と同じ仕事を時短勤務で続けられています。福利厚生はもちろん、先輩や他部署からのサポートも手厚い会社ですので、タンク自体に興味を持つことは難しくても躊躇なく、女性の方にも入社してほしいです。
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入社時は知識ゼロだった私でもなんとかなっています(笑)。ですので、皆さんが今知らない分野だとしても、興味があるならどんどん突っ込んでいってください。腰塚さんが言う通り、サポート体制は整っていますし、私自身も気を遣わせず、しっかり力を貸せる先輩を目指していますので、まずは話(説明)だけでも聞いてくれると嬉しいです。
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